新入社員研修はまず、社会人としての基礎を学ぶ集合研修から始まります。その後、開発志望で入社した僕は、関西滝野工場での工場研修と、滝野研究室と本社研究室の両方の研究室で開発の研修があって、期間は合わせて約1年。だから、今のスープチームに配属されたのは入社からだいたい1年後だったね。
僕は、集合研修の後、関西滝野工場・兵庫工場・東京工場の3つの自社工場で研修があって、正式な配属は入社2年目の7月。工場研修ではそれぞれの工場でどんな製品が生産されているのか、そこにはどんな特徴があるのか、実際の作業を通してじっくりと学んだよ。
僕たち営業は、集合研修の後、東京工場で生産の過程を学んで、その後、それぞれの部署に配属された。
配属後は、先輩社員の商談に同行して提案や売場づくりの方法を教えてもらって、その後、少しずつ担当を持つようになったんだよね。
大阪支店の販売一課と販売二課は何が違うの?
担当する企業の特徴が違うんだよ。販売一課はエリア別になっていて、僕は和歌山と奈良の担当。取引は卸業者を挟んで行うことが多いんだけど、今現在(2021年3月)は地場のスーパーを中心に12〜13社くらいは担当してるかな。
それに対して、東京に本部がある広域企業や、関西エリアで展開する比較的規模の大きい企業を担当するのが販売二課。私は、近畿エリアのスーパーやコンビニエンスストア、ネット企業を中心に6〜7社担当してる。
鈴木くんは今、どんな仕事をしてるの?
工場内で起こっている問題を解決することや、生産効率向上を目的とした設備の設計が中心。あとは、例えば、開発から「こういうスープを検討しているんだけど、工場での生産が可能だろうか?」というような質問が来たときに、それを調べて答えを出したり、他部署と工場の窓口的な役割を担うのも僕たちの業務だね。
となると、篠崎くんと仕事で関わることも多そうだね。
うん、多いよ。僕らは商品開発グループが立案した企画をもとにスープを開発するんだけど、迷ったり悩んだりしたときには必ずと言っていいほど相談するからね。鈴木くんは、普段はそういうそぶりを全く見せないけど(笑)、すごく勉強熱心で僕にない知識をたくさん持ってるから、相談することによって生産を見据えた開発の道筋が見えてくることもあるんだよ。
やりがいを感じるのは、自分が作ったスープを先輩や上司にほめられたとき。自分が担当した商品を買ってくれた友人が「おいしかった」と連絡をくれたときや、お客様の良い反応を聞いたときも素直にうれしいし、この仕事をしていてよかったって思う。
僕は配属されてから日も浅いし、まだまだ勉強中のところも多いんだけど、そんな中でも少しずつ任されることが増えてきたのが今はうれしい。あとは、最初の研修で学びきれなかった工場の機械設備について詳しく勉強したり、電気系や水処理設備などのインフラ関係も含めて、いろんなジャンルの知識を得ることができるのも新鮮で面白いね。
資格の勉強とかもしてたりする?
今は簿記2級めざして勉強してる。設備投資をするとき、勘定科目とか減価償却資産の耐用年数を知っているとスムーズなんだよね。今は毎回経理の人に聞いてるんだけど、そうすると経理の人に負担をかけることになってしまうし。
課内にはほかにどんな資格を持った人がいるの?
電気工事士やエネルギー管理士の資格を持っている先輩もいるね。知識って自ら吸収しないと身につかないものだから、自分で考えて勉強することの大切さを、仕事を始めてより強く感じるようになったんだ。
私たちが扱っているのは、そうやっていろんな人たちが努力して、関わって作り上げた商品なんだよね。だからこそ、それが店頭に並んで、実際に手に取ってくださるお客様を見たときが私は一番うれしい。
そうだね。店頭に並ぶ商品は、店舗の特徴や客層、季節や社会の動向に合わせて事前に提案するんだけど、自分の提案が採用されて担当企業の売上が上がると喜んでもらえるし、やりがいも大きいよね。
うん。最初は自分の売上のことしか考えられないんだけど、仕事を覚えて周りがしっかり見えるようになると、自分の売上と同じくらい担当企業の売上を上げることも大切なんだって気づくんだよね。
それは僕も自分の思いだけで提案資料を作って相手に全然刺さらないことを繰り返す中で気づいた(苦笑)。そうやって自分で経験したり、先輩からもいろいろと教えてもらってようやく、社会の動向や地域の状況、店舗の状況を鑑みながら、相手の立場に立って物事を考えることの重要性がわかってきた感じかな。
ただ、2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響による特需もあって、担当企業の皆さまにはご迷惑をおかけすることが多くて、ちょっと心苦しい1年だったな。
その分、即席麺が社会に必要とされていることを改めて実感できた1年でもあったよね。篠崎くんは? 仕事を通して何か変わったこととかある?
チームワークの重要性に気づいたことかな。もともと僕は何か問題や壁にぶつかると一人で抱え込んでしまうタイプだったんだ。でも、頼れる先輩が周りにたくさんいるという恵まれた環境もあって、周りの人たちに頼ったり、力を借りたりするほうが効率がいいし、自分の考えも洗練されていくということに気づいた。そのあたりの考え方とか仕事への取り組み方はすごく変わったと思う。
僕にとってのCook happinessとは、「おいしさを分かち合うことにより、お客様から生産に関わる人まで全員が幸せになること」かな。
僕は「自分が担当した商品に携わるすべての人たちが、その商品を通して幸せを感じ、笑顔になってくれること」。
僕にとっては、「食を通じて一人でも多くのお客様に幸せを提供すること」がCook happiness。
私は、「エースコックだからできる面白さやおいしさを、一人でも多くの人に共感してもらい、商品を通して幸せになってもらうこと」。やっぱりみんな想いは似てくるんだね。
そうだね。それぞれのCook happinessへの挑戦はこの先も続いていくわけだけど、みんなは今、具体的にどんな夢や目標を持ってる?
私は、営業として毎年、前年度より売上を上げ、会社の成長に貢献したい。その上で、担当企業の全体の売上向上にも貢献できるよう、それぞれの企業に合った的確な提案ができる人になりたいと思ってる。
僕も、まずは営業として会社の売上に貢献したい。あとは、人との関わりやつながりの多い営業という仕事を通して、人間的にも成長したい。器の大きい人間になるために、これからも日々の仕事に真摯に向き合っていくよ。鈴木くんは?
僕は、仕事のやりがいでも話した通り、今はいろいろなことを学ぶのが楽しいから、このまま勉強を重ねて知識と経験を兼ね備えた人になりたい。そして、いずれは工場の人たちが安全で現状よりも作業しやすくなるような設備を自分で考えて、導入することが目標かな。
僕も、今はスープづくりの知識と技術を蓄えることに集中してるけど、ゆくゆくは麺やかやくなどの開発にも携わりたい。そしていつか、世界中どこへ行っても「この商品を作ったのは俺だ」と誇りを持って言えるようなオールマイティな開発者になりたいね。
いいね! かっこいい。
持ち場や役割が違っても、同期として支え合いながら、それぞれのCook happinessに向かってこれからも頑張っていこう。