現在も連日たくさんのお客様が押し寄せ、行列のできない日はない。
ラーメン界のカリスマ中のカリスマとして知られ、同店で修行した弟子たちが日本各地や海外に出店、いずれも繁盛店となっている。
実は、つけめんは、「まかない」として生まれた。その産声は、ある日、突然の出来事からであった。
山岸さんが、中野の大勝軒を任されていたころ、茹であがっためんを、ザルからどんぶりに移すときに、ザルにめんが残ることがよくあったそうだ。そんなめんを1本・2本と器にとっておき、まとまったところで、スープ・唐辛子・ねぎなどを入れた湯飲みに入れ、ざるそばの様に食べることが、日常となっていた。
ある日、いつものように忙しい時間の合間を見て「まかない」を食べていると、ひとりの常連客がそれを見つけ、「俺にも食わしてくれ」と言い出した。
やがて、その「まかない」は、裏メニューとしていつの間にか「あれはうまい」と、常連たちの間で評判となり、瞬く間に各地へ広がっていった。現在、池袋大勝軒では、「特製もりそば」と呼ばれ、多くのファンに愛され続けている。
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