池袋大勝軒 山岸一雄

≪山岸一雄(池袋大勝軒)プロフィール≫

  • 1934年 長野県に誕生。
  • 1951年 17歳でラーメンの世界に身を投じる。
  • 1955年 つけめんの元祖といわれる「特製もりそば」を考案。大ヒットとなる。
  • 1961年 東池袋大勝軒をオープンし、それ以来行列ができるラーメン屋として有名に。
  • 2007年 山岸さんの健康と店の区画整理のため、2007年3月20日に惜しまれつつ閉店。
  • 2008年 1月5日、山岸さんのDNAを受け継いだ二代目店主が、東池袋大勝軒として復活させる。

現在も連日たくさんのお客様が押し寄せ、行列のできない日はない。
ラーメン界のカリスマ中のカリスマとして知られ、同店で修行した弟子たちが日本各地や海外に出店、いずれも繁盛店となっている。

つけめん生誕秘話

実は、つけめんは、「まかない」として生まれた。その産声は、ある日、突然の出来事からであった。
山岸さんが、中野の大勝軒を任されていたころ、茹であがっためんを、ザルからどんぶりに移すときに、ザルにめんが残ることがよくあったそうだ。そんなめんを1本・2本と器にとっておき、まとまったところで、スープ・唐辛子・ねぎなどを入れた湯飲みに入れ、ざるそばの様に食べることが、日常となっていた。

ある日、いつものように忙しい時間の合間を見て「まかない」を食べていると、ひとりの常連客がそれを見つけ、「俺にも食わしてくれ」と言い出した。

やがて、その「まかない」は、裏メニューとしていつの間にか「あれはうまい」と、常連たちの間で評判となり、瞬く間に各地へ広がっていった。現在、池袋大勝軒では、「特製もりそば」と呼ばれ、多くのファンに愛され続けている。